オレンジワインの造り方とオレンジ色の理由
オレンジワインの造り方
まずは、オレンジワインの造り方をふくめて、もう少し詳しく説明しますね。
「オレンジワインとは、白ぶどうを原料として、赤ワイン同様に果皮(かわ)や種子(タネ)をマセラシオン(果皮浸漬=皮を漬け込むこと)して、果皮や種子の成分が入った白ワイン」
です。
白ぶどうとは、マスカット・オブ・アレキサンドリアのような果皮の緑色のぶどうです。
ふつう、赤ワインは、果皮や種子を漬け込むので果皮の赤色や種子のタンニン(渋み成分)がワインにあらわれるのですが、白ワインは漬け込まないので渋みが少なくクリアな味わいなのです。
だから、白ワインのほうが渋みが少なく飲み易いんですよね♪
(事務スタッフでも、ここまでは知っています^^)
何故オレンジ色になるか

ワイン輸入元さんより許可をいただいて写真を使用
渋みに加え、果皮の色がつきますよね。これで通常の白ワインより色が濃くなり、この色がオレンジ色をしているので俗称がオレンジワインなわけです。
巨峰を食べて果皮をお皿に置いている状態を思い出してみてください。
お皿が赤くなりますよね。あの原理です^^
ちなみに赤ワイン用のぶどうは黒ぶどうといいます。
オレンジワインと呼ばれるようになるまで
オレンジワインという言葉はいつ生まれた?
オレンジワインというのは俗称と書きましたが、正式なワインの分類では白ワインです。では、いつからオレンジワインと呼ばれるようになったのでしょう?
この起源ですが、オーナーソムリエも定期購読していたワイン雑誌『WANDS』にて、日本初のマスターオブワイン大橋氏は「オーストラリアやイギリスのワイン・ジャーナリストが「オレンジワイン」と書いたのが始まりのようだ」と書いています。
参照 ⇒ WANDZのWEBサイト内『大橋健一MWが語る ジョージアンワインの魅力 =Back to the future=』
果皮浸漬の白ワインは昔からあった!
ちなみに、果皮浸漬をする白ワインはオレンジワインが流行する前からあったのですが、ここまで過剰なオレンジ色をしているものは少なかったように思います。
これは私の想像でしかないのですが、現在流行しているオレンジワインの造り手たちは、いわゆる自然派と呼ばれるワイン造りをしている人たちが多く、 無濾過だったり、フィルターをかけなかったり、酸化防止剤を使わないor極端に減らしているetc・・・ので、オレンジ色が強いのではないかと思います。
オレンジワインの起源?ジョージアワイン

ワイン輸入元さんより許可をいただいて写真を使用
ワイン発祥の地ジョージアとクヴェヴリ
2016年に8000年前のクヴェヴリ(ワイン保存用のテラコッタ製の大きな甕のような容器の内側に蜜蝋を塗ってあるもの)が発見され、 世界最古のワイン産地という説の信ぴょう性が一層高まったジョージア。
オレンジワインの流行の背景には、2013年和食とともに世界文化遺産になったジョージアワインが影響しているかもしれません。
※テラコッタとは素焼きの陶器です。レンガ色の鉢植えを思い出せますか? あれを思い出してもらえたら似た材質の大きな甕と思ってもらえたら分かりやすいと思います。
世界文化遺産のジョージアのワイン製法
ワイン発祥の地とも言われているジョージアワインの作り方はオレンジワイン同様、白ワインも果皮を漬け込んでいました。
さらにジョージアワインの場合、クヴヴェリを地中に埋めて熟成させる方法とっています。澱引きやフィルター掛けもしないことが多く、その色はまさにブランデーのようなオレンジ色です。

ブランデーのような色のジョージアワイン
ジョージアでも多くのワイン(約9割)は現代の醸造方法で造られるのですが、日本に入ってくるワインは、 少し前まではテラコッタ製の手作りの陶器のボトル入りのやや甘い赤ワインや白ワインで、今はオレンジワインが多いように感じます。
ちなみに、現地ではオレンジワインと言わず、アーバンワインと呼ぶようです。
オレンジワインを広めた巨匠「ラディコン」と「ヨスコ・グラヴナー」


オレンジワインを広めた立役者として忘れてはならないのが、イタリアのフリウリの生産者たちです。
中でも、ラディコンとヨスコ・グラヴナーは二大巨匠です!
彼らは現代流のワイン造りを止め、ジョージアからクヴヴェリ(アンフォラ?)を取り寄せ、ジョージア流のワイン造りを行いました。
またそれを支持するフリウリの生産者も多く、イタリアの白ワインの優良生産地だったフリウリは、伝統的な白、モダンな白、そして古代派の白とバラエティーに富んだ白ワインの銘醸地となっています。

私が2018年に訪れたボルドーのワイナリーのアンフォラ。アンフォラは同じくテラコッタ製ですが、蜜蝋は塗っていないものがほとんどだと思います。
ただ、2016年のラディコンの死去により、ラディコンのワインが入手できないのはもちろん、ヨスコ・グラヴナーもそれに伴って入手困難になったような気がします。
でも、なんと!
プレゼントワインショップにはラディコンとヨスコ・グラヴナーのワインがあります!!
ぜひ、入手できるうちのご購入をどうぞ!
※彼らのワインの詳細についてはそれぞれのワイン詳細ページをご覧ください。
ジョージアワインや過剰にオレンジでない果皮浸漬ワイン
もちろん当店ではラディコンとヨスコ・グラヴナーだけでなく、オレンジワイン発祥の地、ジョージアのワインを数種類、そして過剰にオレンジではない白ワインも用意しています!

この白ワインがまた美味しいんです!
カルチャーセンターで使用すると、おひとりの方はこれだけを3本ご購入くださったほど!
オレンジワインをプレゼントする際の注意点
ご説明でなんとなくお分かりになるかもしれませんが、オレンジワインは独特な香り・味わいです。
「ワイン好き」という方でも飲んだことがある方は少なく、「これ?ワイン!?」と思う方もいらっしゃると思います。
逆に、「うわっ!コレ面白い!美味しい!!」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
当店では、贈り物のワインと一緒にメッセージカードをお付けできます。
ぜひ、「面白いワイン見つけたよ」とか「〇〇さんなら、ふつうのワインは飲み飽きているかなと思い、話題のワインにしました!」のようなメッセージをお付けすることをおすすめします。
オレンジワインをやめて、ふつうのワインにする方はこちらから
オレンジワイン一覧
白ワイン ¥3,000+税
赤ワイン同様に果皮浸漬する白ワイン!
自然派ワイン好きへ / 珍しいワインが飲みたい方へ
輸入元さんが「これ飲んでみてください」とお店に持ってきて、オーナーソムリエがすぐに仕入れを決断したワインです。
自然派ワインの中には、劣化と紙一重のものもたくさんありますが、このワインはキレイで美味しい!
それでも、普通のワインとは少し違うので、サイトには1年位載せずにいましたが、 自然派ワインページを作るにあたりオンリストしました!
白ワイン ¥4,500+税
ワインのルーツが知りたい方へ
普通のワインは飲み飽きた方へ / 勉強熱心な方へ
ワイン発祥の地といわれるジョージアのワイン製法で造られたワインです。
2013年に和食とともに世界文化遺産になったジョージアのワイン製法。クヴェヴリを使った製法です。 できるワインは、ブランデーのような色で、タンニンもあり、香りも味も独特です!!
白ワイン(オレンジワイン) ¥18,000+税(送料無料)
ワインマニアに驚いてもらえるオレンジワイン!
普通のワインでは物足りない方に / 好奇心旺盛な方に
イタリアの古代派ワイン(オーナーソムリエの造語)の巨匠によるワインです!中でも2002年は良年です♪
自然な造りを追求し、ついには古代的なワイン造りへ・・・。白ワインなのにオレンジ色をして、香りも味も独特です!!現在、日本で入手困難な逸品です!!
白ワイン(オレンジワイン) ¥7,500+税
ワインマニアに驚いてもらえるオレンジワイン!
普通のワインでは物足りない方に / 好奇心旺盛な方に
イタリアの古代派ワイン(オーナーソムリエの造語)の巨匠によるワインです!
白ワインを赤同様に果皮浸漬を行い、大樽で熟成。酸化防止剤も不使用。ノンフィルター。 ボトリング後も大樽熟成と同じくらいの期間熟成させるため、出荷は早くても6年後。このワインも14年熟成のワインです。
できるワインは、白ワインなのにオレンジ色をして、香りも味も独特です!!
ワインマニアや自然派マニアへの贈り物におすすめ。普通のワイン好きには、おすすめしません!

当店の想いを伝えるサービス

「一生の思い出になる
ワインを贈りたい!」
そんな貴方のお手伝いができます^^
心の込めたメッセージも添えて、普段は照れくさくて言えないくらいの言葉がオススメです♪
ギフト専門だから!もらって嬉しいサービスをご紹介!!

当店に届くお礼メールの中に、「今まで以上に喜んでもらった」とか「反応が他のお店と違う」という嬉しい声があります。
既に書いたように、私たちの目標は「もらった方が喜んで、贈った方も嬉しくなる、 そして、それを知って私達も嬉しくなるショップ」です。
それを達成するために次のような当店独自のサービスを行っています。
ワインの説明カード

- このワインがどんなワインかの説明(「だから自分にくれたのか!」と分かるワインも^^)
- ワインの香りや味
- 合う料理
- 美味しい温度
- おすすめの保存方法と保存期間

このワインカードがあれば、「以前もらったワインが押し入れにしまってあるままなのですが」と私がよく受ける質問もされません!
メッセージカード

想いを伝えるメッセージカード。一言〜手紙くらいまでOKです!

想いの詰まった写真付きのメッセージカードにすることもできます
ギフト箱、のし、ラッピングは無料



予算はワインに使って欲しいから、ラッピング、のし紙は無料。ギフト箱は無料のものから有料の木箱までございます。
ラッピングの種類は当店オリジナルのワードラッピング(Congratulation Weddingなど)
「名入れワイン」をお断りする理由
「世界で1つのギフトにしたい!」その気持ちは私たちも一緒ですが、名入れワインだけはお断りしています。
名入れをお断りする3つの理由
- 名入れでワインが劣化するリスクがある
- 名入れ費用で2ランク美味しいワインが選べる
- 思い出のワイン=好きなワインになってほしい
詳しくは下記をご覧ください