「自宅でワインを美味しく楽しみたい」
「大切なワインを最高の状態で保管したい」
そう思ってワインセラーを探し始めても、「種類が多すぎてどれを選べばいいか分からない」「買ってから後悔したくない」と悩んでしまう方は多いのではないでしょうか。
こんにちは。プレゼントワインショップのオーナーソムリエ、寺井です。
私は日本ソムリエ協会認定シニアソムリエとして、また全国規模のコンクール入賞者として、長年ワインと向き合ってきました。
私自身、自宅でも店舗でもワインセラーを愛用しており、実は過去にセラー選びで失敗した経験もあります。
そんな私の経験から、自信をもっておすすめできるワインセラーがあります。
結論からお伝えすると、それは『funVino(ファンヴィーノ)』というシリーズです。
この記事では、
- ワインセラー選びで絶対に外せないポイント
- なぜ私が『funVino』を強くおすすめするのか
- 感動的なアフターサービスを受けた実体験
について、詳しく解説していきます。ワインセラー選びで迷っているあなたの参考になれば幸いです。

2015年に購入したファンビーノ28
後悔しないために!
ワインセラー選びで最も重要な「冷却方式」の違い
ワインセラー選びで最初に知っておくべき、そして最も重要なのが「冷却方式」です。主に2つのタイプがあり、この選択を間違えると「夏に全然冷えない…」「数年で壊れてしまった…」という悲劇につながりかねません。
冷却方式 | コンプレッサー式 | ペルチェ式 |
---|---|---|
仕組み | 冷蔵庫と同じ。冷媒を循環させて冷却 | 半導体素子(ペルチェ素子)で冷却 |
冷却能力 | ◎ 強力で安定 | △ 弱い(外気温の影響を受けやすい) |
静音性 | △ 若干の作動音あり | ◎ 静か |
寿命 | ◎ 長い(10年以上も) | △ 短い(数年程度) |
価格 | △ やや高価 | ◎ 安価 |
おすすめ度 | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ |
私が「ペルチェ式」をおすすめしない理由(失敗談)
若い頃、私は価格の安さから「ペルチェ式」のワインセラーを買ってしまったことがあります。しかし、わずか2~3年で故障してしまいました。
ペルチェ式は、特に日本の夏のような高温環境では冷却能力が追いつかず、常にフルパワーで稼働しがちです。そのため素子に負荷がかかり、寿命が短くなってしまうのです。夏場に「庫内が30℃以上になる部屋」に置く場合、冷却能力の弱いペルチェ式ではワインを守ることは難しいでしょう。
大切なワインを長期的に守るためには、初期費用が多少高くても、パワフルで長寿命な「コンプレッサー式」を選ぶことが絶対条件です。

ソムリエが『funVino(ファンヴィーノ)』を愛用する3つの理由
私が自宅でもお店でも愛用し、友人にもおすすめしているのがコンプレッサー式の『funVino(ファンヴィーノ)』です。その理由は、次の3つです。
1. 理想のワインセラーもあるが、現実的なおすすめだと思っている
まず大前提として、100本未満のワインセラーにも50万円を軽く超える予算があって、最高の環境を求める方には、もちろんさらに上の選択肢があります。
代表的なのは、ドイツの職人気質が光る堅牢な作りの『シャンブレア』や、日本の技術力が詰まった『フォルスタージャパン』のロングフレッシュシリーズ(フォルスターの他のシリーズは大部分の機種が日本製でない)です。
これらのハイエンドモデルは、精密な温度管理に加え、ワインのコルクを乾燥から守る「加湿機能」も備わっており、まさに”ワインの揺りかご”と呼ぶにふさわしい性能を誇ります。5年の長期保証が付いている機種も多く、数十年単位での長期熟成にかける安心感は格別です。
しかし、多くの方にとって、これらのモデルは価格的に少しハードルが高いかもしれません。
そこで、「本格的な性能」と「現実的な価格」のベストバランスを考えた時に、私が最もコストパフォーマンスに優れていると判断し、愛用しているのが『funVino』なのです。

当店プレゼントワインショップには、ロングフレッシュもあります
2. 信頼の長期保証

自宅にあるファンビーノ28(28本収納)
『funVino』の大きな魅力の一つが、「本体1年、冷媒循環回路5年の長期保証」が付いていることです。
ワインセラーは精密機械であり、故障のリスクはゼロではありません。万が一の時にも5年間保証があるという安心感は、かなりのメリットです。

3. 感動レベルのアフターサービス(実体験)
もともと『funVino』推しの私が、この記事を書こうと思った理由が、今年(2025年)にうけたアフターサービスです。実は、私は保証期間内と保証期間外の両方で修理を経験しています。
【体験談1:保証期間内】
台風による停電が原因でセラーが故障してしまったことがありました。すぐに連絡したところ、5年保証の範囲内で迅速に修理対応をしていただけました。
【体験談2:保証期間外】
自宅で10年間使っていたセラーが今年故障しました。保証も切れているので高額な修理費を覚悟して当店の担当者の方に電話で状況を説明したところ、驚きの展開が待っていました。
なんと、担当者の方がわざわざ自宅まで来てくださり、その場で基盤交換の修理をしてくれたのです。しかも、当初2枚交換する予定だった基盤が1枚で済み、修理費用は1万5千円未満でした。10年以上使ったセラーが、専門家の手で安価に蘇ったのです。この手厚い対応には本当に感動しました。

当店で販売したセラーが壊れたと、連絡があってもあまりお力になれないかもしれないのが嫌で、今までは知人にだけしかセラーを販売してきませんでした。
今回担当者に、販売したお客様から連絡があっても対応してくれるか尋ねると「もちろん!」とのことだったので、この記事を書くことにしたのです。
ファンビーノ28の修理(基板交換)をしてくれているところ。10年以上担当してくださっているMさん、ありがとうございます!!

①10年越えたセラーの修理ができるかどうかは、修理箇所にもよることがございます。修理箇所によってはできないこともございます。。。
②修理費用についてですが、寺井さまの修理の際は1万5千円未満でしたが、修理箇所と内容によっては金額が変わる場合もございます。
これを読んでくださっている方も、そのへんはもちろんご理解してくださっているとは思うものの、
確かに「寺井には1万5千円なのに、なんで自分には2万円なんだ!寺井には安くしたんだろ!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
修理箇所、内容、半導体価格などによるでしょうし、ご住所によっては修理に駆けつけることが困難だったり、別途交通費が必用なこともあるのかもしれませんよね。
あくまで、今回の私の故障は、修理が可能で金額も1万5千円未満だったと思ってください(ただし、この修理価格は特別なディスカウントがあったわけではないとのことです)。
用途で選べるfunVinoのラインナップ
funVinoには、ライフスタイルや用途に合わせて選べる魅力的なラインナップが揃っています。それぞれの特徴をご紹介します。
「魅せる収納」ラベルが見えるシリーズ
ワインのラベルを正面に向けて、まるでアートのように収納できるタイプです。お気に入りのコレクションを眺めながら楽しみたい方や、レストランのようにスタイリッシュに飾りたい方に特におすすめです。
ただし、その美しいデザインと機能性から、価格は通常のファンビーノより割高になります。
当店は143本用の大型サイズを使用していますが、現在はこの機種が大ヒットして、自宅用の22本、40本も発売されています。
「たくさん保管」従来型シリーズ
私が自宅に持っているファンビーノ28のような、最もスタンダードなタイプです。同じスペースでもより多くの本数を収納できるため、たくさんのワインを保管したい方や、コストを抑えたい方に最適です。funVinoの優れたコストパフォーマンスを最も体感できるシリーズと言えるでしょう。
「白ワインも飲み頃温度に」2温度帯シリーズ
「魅せる収納」と「従来型」の両方に、2温度帯モデルが用意されています。これは扉が1枚でも庫内が上下2つの部屋に分かれており、それぞれ異なる温度設定が可能です。
例えば、上段を赤ワインの熟成と飲み頃を考えて16℃に、下段を白ワインやシャンパンのために冷たい7℃に設定するといった使い方ができます。これにより、白も赤もいつでも最高の状態でサーブすることが可能になります。
ネット上では、「魅せる収納」のブリリアントばかりがヒットして、従来型の2温度帯のものがヒットしにくいですが、当店では取扱いがあります(2025年7月現在)。
当店での販売価格は、ブリリアントDUO131が77万円(税込)、ブリリアントDUO58が53.9万円に対し、従来型のDUO133なら55万円(税込)です。収納力と価格を考えるとこの従来型がおすすめです。
↓こちらは、ブリリアントです。従来型がネットでヒットするようになれば、そちらもリンクを貼りたいと思っています。
番外編:とにかく価格を抑えたい場合の選択肢
友人から「とにかく安くて、最低限使えるワインセラーはないか」と相談されることもあり、Amazonで調べました。
私自身が使ったことも実物を見たこともないので、あくまで自己責任での参考情報としてお聞きください。
コンプレッサー式で非常に安価なモデルとして『WIE』といったブランドがあるようです。28本収納のものが私が見たときは4万円未満と驚くほど安く、口コミ評価も悪くないようです。
しかし正直なところ、この価格で本格的な性能を長期間維持できるかについては不安を感じます。もちろん、アフターサポートもないでしょう。
短期的な利用や、高価ではないデイリーワインの保管場所として割り切って使うのであれば選択肢になるかもしれませんが、大切なワインを長期的に預けるには、相応のリスクが伴うことをご理解の上、ご検討ください。
まとめ&ワインセラーは「どこで買うか」も重要です
ワインセラーを選ぶ際は、
- 冷却方式は「コンプレッサー式」を選ぶ
- 保証とアフターサービスがしっかりしているメーカーを選ぶ(funVinoがおすすめ!)
この2点を押さえることが失敗しないための鍵です。
そしてもう一つ、「どこで買うか」も非常に重要です。
ネットで安く購入するのも一つの手ですが、いざ故障した時に「どこに連絡すればいい?」「手続きが面倒…」と困ってしまうケースは少なくありません。
私自身の体験からも分かるように、何かあった時に親身に相談に乗ってくれる、信頼できる販売店から購入することが、結果的に一番の安心につながります。
当店「プレゼントワインショップ」でも、『funVino』の取り扱いがございます(ドイツ製シャンブレアもあります)。
ご家庭用にぴったりの28本収納のファンビーノ28は165,000円(税込、送料込)です。※2025年7月現在。近年価格変動が激しいので都度ご確認ください
価格だけなら、ネットではもっと安いところもあります。
しかし、当店には担当者がついており、前述のように、万が一、当店でご購入の方から相談があった場合も対応可能と言っていただきました。
福岡県外のお客様でも、当店の担当者経由で別のエリアの営業マンに連絡してくださるそうです。
「どのモデルがいいか相談したい」「購入後のサポートが不安」という方は、ぜひお気軽にお声がけください。ソムリエとして、あなたのワインライフがより豊かになるためのお手伝いをさせていただきます。
ソムリエ(執筆者)について

- プレゼントワインショップ®オーナーソムリエ 寺井 剛史
- 北九州市マイスター制度「技の達人」認定者
- 全国技能グランプリ レストランサービス部門3位
- 日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ
- 日本ソムリエ協会 山口支部 初代支部長
略歴
大学生のころのアルバイトがきっかけでソムリエを目指す。
ホテル入社後、ソムリエ取得。
その後、日本では珍しいフリーのソムリエとして独立。
飲食店や小売店のコンサルティングを行うかたわら、「ワインを贈りたいけどワイン選びが分からない」方のために、プレゼントワインショップを設立。選びやすいサイト設計と、ワインがより美味しく、より嬉しく感じられる独自のメッセージカードや説明カードを作成中。ワインの魅力を一人でも多くの方に伝えたいと思っている。