#6『父の日にグラスをクルクル』

なぜそんなワイングラスを回すの??
この記事は2014年1月から2014年12月までの1年間のメルマガをブログ記事にしたものです。
登場する吉岡ソムリエは現在は独立してワインバーの店主として頑張っています。

グラスをくるくる

ソムリエ吉岡の顔のイラスト こんにちは。プレゼントワインショップの吉岡です。当店は最近、移転いたしました。
今まで駅に近い街中のマンションの一室で営んでいましたが、市街地から離れ、緑が多く小川も流れる住宅地で店舗を構え、新たなスタートです。
空気も気持ち良く周りはのんびりとした時間が流れています・・・が僕達は毎日忙しく働いています(笑)。

さて第6回目のテーマは、ワインバーやレストランでよく見かけるグラスをクルクル回す行為の謎について。

テーマ「なぜ、グラスをクルクル回す??」

ソムリエ吉岡の顔のイラスト レストランやバーなどでワイングラスを手にして、クルクルさせるしぐさを皆さんはどうお思いでしょうか?

「ワインに慣れている」「プロっぽい」「気取り過ぎ」「こぼしそう」「何の意味があるの?」「何かの儀式?」・・・といろんな意見が聞こえてきます。

なぜ行っているかというと、グラスを回すことでワインを空気に触れさせる事が目的でクルクル、クルクルしています!

例えば、香りもあまり立ってこず、こもった感じで、味わいも果実味も少なく、酸味も渋味も強い若いワイン。例えると、若くて固いアヴォカドのような、スプーンが入らないメロンのような、青いバナナやパイナップルのような感じのワイン。
そんな若いワインを空気と触れ合わせ「酸化」させることによって、味わいを若干円やかに変化させることもできます。

ですが、闇雲にクルクル、クルクルしすぎるのは、お勧めできません。
特に古いヴィンテージ(年)のワインは、ビンの中でゆっくりと酸化され、円やかになり、芳醇な香りを持っています。そんなワインは、抜栓しゆっくりとグラスに注いだ瞬間から素晴らしい香りと味わいを楽しむことが出来ます。
しかし、クルクルさせすぎると、また更に酸化が進み、ゆっくりと数十年をかけて熟成された味わいと香りが台無しになってしまいますので要注意です!!

ほかにも、還元香を飛ばすため、温度を上げるためなど、私達プロのテイスティングの際の回す理由もありますが、ちょっと難しいので、またいつか・・・

クルクルの達人になろう!

では次に、古いワインでないもので、クルクルの達人になる手順を伝授します!

1、グラスに注がれたワインを回さずに香りを楽しみます。
分かりやすい果実やお花、ハーブの香りを感じます。

2、6~7 回転クルクルさせて香りを楽しみます。普段より強めにグラスを回してみて下さい・・・こぼさない程度に^^;
スパイスや紅茶、ナッツ系、ドライフラワーなど、ワインによっては様々な香りを発見できるかも!

3、口に含み味わいを楽しみ、最後に余韻の風味を楽しみます。
そのワインのイメージを空想しちゃってください!!

なんだかちょっと通っぽいでしょ(笑)?ワインをしっかりと味わってみると、よりワインを美味しく楽しんで頂けますよ!!
このワインなんて、変化が楽しめておすすめです。

事務スタッフ naoより

スタッフのnaoです。ワイン素人の私は、以前はよくわからないけどとりあえずクルクルしていました^^;
それがオーナーソムリエからテイスティングのレクチャーを受けて、クルクルすると・・・。

なんということでしょう!

クルクルする前と後の香りの違いにびっくり!!今までこの香りの違いを楽しんでいなかったなんて、なんともったいないことをしていたのでしょう。
それ以来、クルクルして香り、味の違いを楽しんでいます♪
我が家の5歳と6歳の子どもも、クルクルしていると「ぼくも~」「わたしも~」と香りを楽しんでいます^^
ぜひ、グラスセットでお父さんにもクルクルを楽しんでもらいましょう♪

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