#5『母の日にスパークリングワイン?シャンパン?』

シャンパーニュの豆知識
この記事は2014年1月から2014年12月までの1年間のメルマガをブログ記事にしたものです。
登場する吉岡ソムリエは現在は独立してワインバーの店主として頑張っています。

特別なスパークリングワイン → シャンパン!

ソムリエ吉岡の顔のイラスト こんにちは。プレゼントワインショップの吉岡です。先週、久しぶりに実家に帰った時に、僕は味噌汁があまり好きではなかった事をふと思い出しました。
子供の頃、毎日出てくる味噌汁に嫌気がさしており、我慢して飲み干した後の器の底に、煮干があると「それも食べなさい」と言われ、うんざりしていました・・・ ですが、最近はそんな味噌汁も大好きです!
以前、京都の友人から家庭で作っている自家製味噌を頂いたことがあり、その味噌の美味しさに驚いたことがきっかけでした。丁寧に作られた物っておいしいですね~。

第5回目のテーマは、シャンパンの豆知識についてです。

テーマ「シャンパンとスパークリングワインの違い 」

ドンペリはなぜ高い!?

ソムリエ吉岡の顔のイラスト  ドンペリ・・・マンガやドラマの影響で「高級クラブか、ホストクラブで飲むもの」、さらには「ホストクラブでグラスのタワーに流すもの」といった、飲み物ですらないイメージを持ってしまっている方もいるのではないのでしょうか!

でも、ドンペリって、実は丁寧に造られたすごいお酒なんです!

まず、泡のあるワイン(発泡性ワイン)の総称を英語でスパークリングワインといいます。 フランスやイタリア、ドイツ、スペインをはじめ、ヨーロッパ以外でもアメリカやオーストラリア、日本でだってスパークリングワインは造られています。

フランスにはAOC(アー・オー・セー)という制度があり、直訳すると『原産地統制呼称』と言います。日本でも『松坂牛』、『魚沼産こしひかり』、『関サバ』など、産地を名乗ることができるルールがありますが、それと同じような感じです。
このルールの中で、フランスのシャンパーニュ地方で、特別に定められたぶどう品種と、醸造方法で造られたスパークリングワインだけをシャンパン(正式名はフランス語で“シャンパーニュ”、英語読みすると“シャンペイン”)と呼びます。

そんなシャンパンの中で、モエ・エ・シャンドンという有名なシャンパーニュ会社が造るシャンパンの最高級銘柄がドンペリなんです!

「ドンペリ」とは、キュヴェ・ドン・ペリニヨンを略した呼び方で、シャンパーニュ地方の修道士『ドン・ペリニヨン』という人の名前が由来です。
ちなみに、シャンパーニュを発明したのがドン・ペリニヨンと紹介されることが多いですが、実際はそれ以前から泡入りのワインはあり、 また彼が取り組んだのは泡の出る前の白ワイン造りのための『畑の個性を尊重した上でのブレンド』でした。

ドンペリのような最高級銘柄は、特級畑で栽培されている質の良いぶどうを使い、さらに、気候条件に恵まれた良年のみにしか生産されない希少なシャンパンです!しっかりと丁寧に造られるそのシャンパンは、旨味、香り、きめ細かい泡立ち、余韻の風味全てが素晴らしい物となります。特に、熟成を経た時に本領を発揮します!ドンペリは、以上のことから生産コストも掛かり、生産量も少ないため高級なものになっています。

ドンペリに限らず、シャンパンも、その他のスパークリングワインに比べて価格が高いですが、歴史があり丁寧に造られているため、やはり、味わいや香りなどには十分な差があると思います。もちろん、シャンパン以外のスパークリングワインも価格が高い物もあり、とっても美味しいものあります。

途中、ちょっと難しい部分があるので、僕の感覚で味わいの違いを分かりやすく説明すると、、『発泡酒 < ビール < プレミアムビール』ような感じですね(^^ゞ

オーナーソムリエ寺井より

 オーナーソムリエの寺井です。
当飲食業界では、誤表示問題が記憶に新しいですが、私は、お客様に「グラスでシャンパンください」とオーダーされると、「スペインのスパークリングワインの甘口か辛口がございますが、どちらにいたしますか?」とお答えしています。
おそらく、グラスシャンパンはないけど・・・という意味も込めているのに気付く方は、少数だとは思いますが、ごく稀に「では、ハーフボトルでシャンパンはありますか?」という方もいらっしゃいます。
それほど、シャンパン好きにとっては、価格差はあってもスパークリングワインでなくシャンパンを選ぶだけの泡や味の違いがあるわけです!!!
ちなみに、ドンペリ・・・ホストクラブの影響などで、10万円くらいするものだと思っている方も多いようです。実は、2~3万円でご用意可能なのですよ^^
母の日・・・流石にドンペリは難しいでしょうが、当店の美味しいスパークリングワインやシャンパンをどうぞ。

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