飲み頃になるまで出荷しないポルトガルの信念の造り手
モンテフィーノ・レゼルヴァ 2009モンテ・ダ・ペーニャ (3,520円)
Montefino-Reserva-2009-Monte-da-Penha
¥3,520(税込)
赤ワイン
熟成飲み頃!ポルトガルの魅力あふれるワイン
ポルトガルは、昔のボルドーを思わせる“若いうちはタンニンが強く、熟成して魅力あるクラシックなワイン”に出会える産地。このワインはまさにそんなワインです。
トゥーリガナショナルというポルトガル特有の品種による濃い色合いと力強いタンニン、アラゴネス(=テンプラニーリョ)によるスパイス感、そして、ぶどう畑は山の中腹に位置し、昼夜の寒暖の差があるため、しっかりした酸もあるワインが生まれます。
ぶどうは手摘みされ、発酵は全て天然酵母を使用。フレンチオークの樽で1年間の熟成の後に瓶詰されます。その後はワイナリーで長期熟成され、飲み頃になってから出荷をします。
つまり本ワインは年、売上になっておらず、ビジネスとして考えると、現金化が遅く非常に効率が悪いです。ワイン造りは強い信念がなければ、とてもできない仕事です。
ソムリエのレビュー

- オーナーソムリエ 寺井 剛史
- 北九州市マイスター制度「技の達人」認定者
- 全国技能グランプリ レストランサービス部門3位
- 日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ
おすすめポイントと味わい
何よりこの価格で長期熟成のワインを贈れることがおすすめポイント!一般的にはなかなか長期熟成ワインって飲む機会がないので絶対に喜ばれます。
口に含むと、熟成によりタンニンはワインに溶け込みシルキーです。熟成由来のスパイス感、秋を思わせる木の実やジビエ、キノコのような風味を感じ、非常に複雑です。
こんな贈り物におすすめ
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生産地 | ポルトガル>アレンテージョ地方 |
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造り手 | モンテ・ダ・ペーニャ |
品種 | トゥーリガナショナル、トリンカデイラ、 アリカント・ブーシェ、 アラゴネス |
生産年 | 2007年 |
栽培 | サステイナブル |
酵母 | 天然酵母で発酵 |
醸造 | アリエ産のフレンチオーク100%で1年熟成 |
栓 | コルク栓 |
容量 | 750mL |
生産者情報 モンタ・デ・ペーニャ
1984年創業の家族経営。家長はフランシスコ フィーノさん。ワイナリーはアレンテージョ地方の最北部ポルタレグレのペーニャ山にあります。ここはポルトガルとスペインの国境を隔てるサエ マメデ山脈(Serra de sao mamede)の始まりにあたり、優良な御影石(花崗岩)の産地として世界中に知ら日本にも輸出されています。 生産者名のモンテダペーニャはペーニャ山のこと。彼らの畑は標高640mのペーニャ山の中腹にあり、畑はペーニャ山の風化した花岩がゴロゴロしています。表土は岩と砂ばかりで土ではありません。つまり地質的には完全に花崗岩。火山性の土壌です。とても畑から強い地力を感じます。ブドウの大部分は1983年と2000年にそこに生えていた老木の地場品種に接木して植えられました。アメリカ産の台木ではなく地場品種の台木です。強い太陽に照りつけられた岩の熱でここではフィロキセラが死んでしまうそうです。古い樹に接木する理由は根が深く伸びているから。ここの土壌は保湿性が低く痩せているため、いきなり若い樹を植えても灌漑しないと死んでしまいます。最近植樹した自根の若木にはドリップ式の灌漑設備を設けていますがブドウがストレスを感じている時以外には使いません。これも若木の根が定着したら取り外すとのこと。ブドウはトゥーリガナショナル、アラゴネス、アリカンテブーシェ、トリンカデラがメイン。アリカンテブーシェはステムも果汁も赤い色をしているとても珍しいブドウ。独特にフローラルな香りが特徴です。発酵は全て天然酵母。除草剤は2年前に使ったきり。畑には現在 銅と硫黄しかまいていないそうですが、オーガニックには特にこだわっていないとのこと。大事なのはテロワールの一部である野生酵母での発酵とのこと。 このワインを造るに適した選りすぐりのブドウで造ります。醸造プロセスは基本的に上記同様ですが、熟成は約1年間、アリエ産のフレンチオーク100%で行います。飲み頃になるまで生産者の手元で瓶熟成を行い出荷します。8年間の熟成を経てタンニンや酸、果実味、樽香が溶けあい、テロワールの持つミネラルがしっかりと表現された、飲み飽きのしないフルボディです。
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