濃厚な果実味に非常に力強いタンニンがぎっしり
カンポ・ディ・ウンブリア ロッソ IGT 2019 カンティーナ・ライナ (7,260円)
力強くも滑らかで若いのに飲み頃!
この生産者はビオディナミという自然農法を取り入れています。ビオディナミとは、無農薬はもちろん、月の満ち欠けで畑作業を決定したり、牛の角に牛糞や水晶を入れて土中で寝かせたのちに畑に撒いたりする農法です。
収穫は全て手摘みで、野生酵母で発酵させ、SO2(酸化防止剤)の使用は最小限にとどめています。
また彼は「ウンブリアの自然派ワイン生産者の第一人者」として有名で、本人もそれを自負しています。今後の自然派ワイン造りをするうえで、DOCG格付け(伊ワインの格付け)の枠に縛られた製法を行うことは後々、自分たちのワインの味わいの方向性を目指せなくなる自念があり、このワインを含めて、全てIGTという地酒クラスの格付けで出荷しています。
こうすることにより、このエリアではこのぶどうを使ってはいけないなど、多くの制約に縛られなくてすむためです。
このワインは、以前はDOCGモンテファルコ サグランティーノという上位格付けで出荷していたものです。
ソムリエのレビュー

- オーナーソムリエ 寺井 剛史
- 北九州市マイスター制度「技の達人」認定者
- 全国技能グランプリ レストランサービス部門3位
- 日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ
おすすめポイントと味わい
ポリフェノール含有量No1のぶどう品種サグランティーノから出来る黒く濃い外観が特徴です。
乾燥した黒い果実の香りに、干し肉や醤油、インクのようなミネラル香も。グラスを回すと、ベーコンやスモークチップ、乾燥した木を思わせる香りも感じます。
口に含むと、濃厚な果実味に非常に力強いタンニンがぎっしり!それでいて、自然な造りだからか、この酒質の強さにも関わらず5年程度の熟成で既にこなれていて、滑らかさもあり飲み頃に入っているのが驚きです。ジビエが食べたくなります♪
こんな贈り物におすすめ
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生産地 | イタリア>ウンブリア州>モンテファルコ |
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造り手 | カンティーナ・ライナ |
品種 | サグランティーノ 100% |
生産年 | 2019年 |
栽培 | ビオディナミ |
酵母 | 野生酵母 |
酸化防止剤 | SO2含有量22?/L |
醸造 | 大樽で24ヶ月の熟成。更にステンレスタンクで12ヶ月、ボトルで12ヶ月、計48ヵ月を経て出荷 |
栓 | コルク型 |
容量 | 750mL |
生産者情報 カンティーナ・ライナ
ワイナリー名のライナは最初にサグランティーノを植えた土地の前オーナーの愛称。この名前にしたのは土地と歴史を残すため。カンティーナ・ライナはウンブリア州にある「イタリアの最も美しい村」の一つとして知られるモンテファルコから東に約4kmの小さな集落の中にあります。設立は2002年。ファブリッツィオ・マリアニ氏が、古い農家の家屋と12haの土地を購入したことに始まります。標高は220m~300m。2002年から2008年にかけて葡萄を植樹。葡萄畑は10ha。赤ワインはコルドン、白ワインはグイヨに仕立てています。
品種由来の力強さを感じつつも、非常になめらかに仕上げています。 飲むものを魅了するまさにフラッグシップなワインです。
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