ワイン通をうならせる!
オルトレポ・パヴェーゼ モンテブォーノ 1989 バルバカルロ(22,000円)
極端に人工的なものを使わない古代派ワイン!(オーナーソムリエ寺井の造語)
イタリアのロンバルディア州にオルトレポ・パヴェーゼという高価すぎず、州都ミラノでも愛され、よく飲まれるカジュアルワインがあります。
かなり以前は、大量消費のワインだったりもしたのですが、現在は収量を抑え、良質なワインへと変わっています。
このバルバカルロという造り手は、そんなオルトレポ・パヴェーゼを、周囲を緑に囲まれた丘陵地帯の畑で造っています。
一般的に大量生産ワインは平野で造られる場合が多く、作業が大変ながら日光を浴びて水はけのよい斜面は良質なワインを生むぶどう畑となります。
さらに、ぶどう畑では無農薬(ボルドー液という硫化銅のみ使用)どころか、堆肥(たいひ)も使いません。
つまり有機農法とも異なり、自然の状態のまま放置し、年に3回雑草を抜いてそれを土に返すようです。
醸造も温度管理を行わず発酵させ、大樽で熟成させます。 また、ワイナリー内で使う道具も合成樹脂やナイロン、金属は極力使わず、木の枝で造った道具を使って捨てる(土に返す)ようにしているようです。
※酸化防止剤に関しては、未使用と書いてあるサイトもありますが、樽の洗浄に使用します。
こうして出来るワインは、現代の赤ワインとなちょっと趣の異なるものとなり、個性的な旨味に溢れるワインとなります!
現在流通しているものは2010年以降のものも素晴らしいですが、34年熟成したこのワインは、唸る(うなる)味わいです!
オーナーソムリエ寺井は、一般消費者よりもワインマニア向けのワインと思って個人所有していたのですが、友人知人との食事会でこのワインの1986年を供した際、ワインに慣れていない友人の「これ買いたい!」という声が複数あり、1989年、90年を仕入れてセラーで静かに熟成させてきました。
ソムリエのレビュー
- オーナーソムリエ 寺井 剛史
- 北九州市マイスター制度「技の達人」認定者
- 全国技能グランプリ レストランサービス部門3位
- 日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ
おすすめポイントと味わい
ワインは熟成により、さらりとした食感でタンニンはスムース。しっかりとした酸は旨味を含み、さらりとしながらも複雑な風味です!
こんな贈り物におすすめ
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ノンフィルター(無濾過)なことと、長期熟成により、澱が大量にある場合もありますが、デキャンタージュもしくは茶こしなどで濾して、お召し上がりいただけば問題ありません。
※酸化防止剤の量も少ないので微発泡していることもあります。
【入手ルート】
このワインは、正規インポーターより直接仕入れております。 現在このワインは当店のセラーで静かに眠っています。
生産地 | イタリア>ロンバルディア地方 |
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造り手 | バルバカルロ |
品種 | クロアティーナ 55% ウーヴァ ラーラ 25% バルベーラ 20% |
生産年 | 1989年 |
栽培 | 古代派ワイン(当店の造語)! |
栓 | コルク型 |
容量 | 750mL |
生産者情報 バルバカルロ
ロンバルディーア州パヴィアの南にあるブローニという町の、古い家系であるマーガ家によって営まれるワイナリー。
現在はバルバカルロとモンテブォーノという畑から約20000本のワインを生産。畑はブローニの町の背後にある“マーガ谷”と呼ばれる丘陵地帯にあり(以前はこの谷一帯がマーガ家の所有だった)、周囲を緑に囲まれ外界と隔絶されており、彼らの行なうような“自然農法”を行なう上では理想的な環境となっている。無施肥による栽培、雑草も年3回刈るだけで畑には一切鋤き込まず時間をかけ自然に堆肥化させ、農薬もボルドー液のみを使用し、散布も従来の3分の1以下の回数しか行なわない。畑が急な傾斜にあるため、ボルドー液散布に特殊なトラクターを用いるだけで、除草・収穫など他の作業は全て手で行なう。
温度管理を行なわずに醗酵させたワインを大樽で熟成。樽の移しかえを何回も行うことで澱を取り除き、収穫翌年の春にボトリングを行い、瓶を横にした状態で2ヶ月ほど熟成させた後、瓶は立てられリリースを待つ。2酸化硫黄は樽を洗浄するときに使うのみで、醸造・ボトリング時には一切使用しない。
3つの畑、ワイナリー名でもあるバルバカルロは彼の最上のワイン、ロンケットは現在生産されていない。
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