世界のベスト10とも評される隠れた名酒
マス・ド・ドマ・ガサック ルージュ 2003(17,160円)
妥協しないワイン造りが世界を魅了した
複数の世界的なワイン評論家が「ラングドックのラフィット」、「南仏で唯一のグラン・クリュ」、「世界のベスト10ワインのひとつ」などと評価するワインです。
とはいえ、フランスのワイン法では、地方ワイン(ヴァン・ド・ペイ)に分類されます。、知る人ぞ知るワインといえます。
1970年の創業以来、化学肥料および除草剤、殺虫剤、防腐剤といった農薬は一切使用しておらず、馬による耕作を導入し、ぶどうは全て手摘み、天然酵母で発酵させます。
このように聞くと、流行りの自然派ワインのように感じますが、伝統的でクラシックなワインだと言ったほうが良いです。フランスのワイン専門誌では、「昔ながらのボルドー魂はドマ・ガサックに引っ越した、といってもいいかもしれない」と書くほどです。
つまり、現代のボルドーワイン以上に昔ながらのボルドーを思わせるスタイル。飲み頃になるまで時間を要するものの、熟成すれば、得も言われぬ味わいのワインとなります。
ソムリエのレビュー

- オーナーソムリエ 寺井 剛史
- 北九州市マイスター制度「技の達人」認定者
- 全国技能グランプリ レストランサービス部門3位
- 日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ
おすすめポイントと味わい
カシスやダークチェリーのような黒い果実の香りに、森林、樹の幹、土などを感じます。グラスを回すと、乾燥した赤い果実やドライフラワーなどの華やかさ、赤胡椒やシナモン、バニラなどのスパイス感、鉄や木炭のようなミネラル感など非常に複雑です。
口に含むと、さらりとした食感。ぶどうが完熟した濃密感はあるものの、非常にしなやかで重々しくはありません。タンニンと酸も力強いのに丸みがあり、スパイスやミネラルもこれらと一体化しています。球体のようにエレガントでしなやか、良いワインは熟成して真価を発揮するのを体感できる逸品です。
こんな贈り物におすすめ
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| 生産地 | フランス>IGP サン・ギレーム・ル・デゼール |
|---|---|
| 造り手 | マス・ド・ドマ・ガサック |
| 品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン79%、メルロ7%、カベルネ・フラン6%、ほか20品種弱をブレンド |
| 生産年 | 2003年 |
| 栓 | コルク栓 |
| 容量 | 750mL |
生産者情報 マス・ド・ドマ・ガサック
「ラングドックのラフィットである」(ゴー&ミヨー)
「南仏で唯一のグラン・クリュである」(ヒュー・ジョンソン)
「世界のベスト10ワインのひとつである」(マイケル・ブロードベント)
このワイナリーの物語は、1970年、当時住居を探していた創業者エメ・ギベールと妻のヴェロニクが、ラングドック地方アニアーヌ村のガサック峡谷にドマ家が所有していた農家(マス)に一目惚れしたことではじまりました。
1972年、同郷の友人で高名な地質学者であったボルドー大学のアンリ・アンジャルベール教授より、この地特有の氷河礫質・石灰質土壌がブルゴーニュのコート・ドール地方の土壌と酷似しており、また、アルザック台地を吹き抜ける冷気によって昼夜の寒暖の差が大きく、類まれなミクロ・クリマを持つことから、「グラン・ヴァンを造ることが可能である」との薫陶を受け、ぶどう栽培を開始しました。6年後の1978年、同大学の醸造学者で「近代ワイン醸造学の祖」と言われるエミール・ペイノー教授の指導を受けてワイン造りを開始。ここに、「マス・ド・ドマ・ガサック・ルージュ 1978」が誕生しました。
「1970年代から「ラングドックのグラン・クリュ」と形容されることの多いドマ・ガサックは、1972年、所有する礫岩で覆われた特異な土壌に、ボルドーのトップクラスシャトーで1930~1940年代に植樹された接木されていないカベルネ・ソーヴィニヨンを植えた。1978年、エミール・ペイノー教授が醸造と栽培方法をアドバイスするためにドメーヌを訪問。ステンレスタンクで発酵し、醸し期間は短く、新樽はほとんど使わず、短めの樽熟成をするように助言した。パーカーポイントの威力やミシェル・ローラン登場前の、いわゆるボルドー正統派の訓えを受けたドメーヌと言えよう。昔ながらのボルドー魂はドマ・ガサックに引っ越した、といってもいいかもしれない」(シェア・クルソン/「Just Grapes」誌)。
そもそもカベルネ・ソーヴィニヨンがラングドックの認可品種ではないので、ファースト・ヴィンテージはヴァン・ド・ターブルとして発売され、偉大なワイン造りを目指してワイン法の外に自由を求める造り手の先駆けとなりました。(法改正により1979年にVin de Pays de l’Héraultとなり、2011年以降、現在のIGP Saint-Guilhem-le-Désertになりました)。
エメ・ギベールはその後、味わいの複雑性と深度を求めて世界中から多様なぶどう品種(すべて1920年代以前の非クローン樹)を収集して混植し、1980年代から少しずつブレンド品種数を増やしていきました。(2017年現在の植樹品種数は赤25、白24)。また、1986年には同じ哲学に基づく入魂の白、「マス・ド・ドマ・ガサック・ブラン」の発売を開始しました。
尚、創業時から今日に至るまで、化学肥料および除草剤、殺虫剤、防腐剤といった農薬は一切使用しておりません。
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