長期熟成で真価を発揮するメドック格付け第2級
シャトー・グリュオ・ラローズ 1998(30,360円)
メドックの格付け第2級の『ワインの王、王のワイン』
フランス・ボルドー地方のワインは、1855年パリ万博の際、皇帝ナポレオン3世の命により、1級から5級までのメドック格付けが生まれます。
このワインはその中で2級として格付けされている逸品。2級と書くと果たしてそれが良いのか分かりにくいかもしれませんが、ボルドーのメドック地区だけでも約1500軒のシャトー(ワイナリー)がある中、格付けに入っているのはたったの61軒ですから、本当にトップシャトーと言えます。
ラベルには「LE VIN ROIS LE ROI DES VIN」(ワインの王、王のワイン)と記載されており、その味わいはメドックのワインの中でも非常にタンニンが強く重厚です。
その重厚さから若い状態では評価されにくいのですが、長期熟成によりメドック随一のタンニンがワインに溶け込み、まさに真価が発揮されます。
ソムリエのレビュー

- オーナーソムリエ 寺井 剛史
- 北九州市マイスター制度「技の達人」認定者
- 全国技能グランプリ レストランサービス部門3位
- 日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ
おすすめポイントと味わい
外観にやや朱色のニュアンス。熟成の証拠です。
ドライフルーツ状の黒いベリーの香りに、ミントや杉を思わせる清涼感、コーヒーのような香ばしさも感じます。グラスを回すと、ドライフラワーのような華やかさに、クローヴのような茶色いスパイス香、熟成由来のなめし皮やジビエの香りも感じ、非常に複雑です。
口に含むと、長期熟成しているにも関わらず、果実味はヘタれていません。若いころは強かったはずのタンニンはワインに溶け込みシルキーで、柔らかな酸と香り同様の複雑味。余韻も長く、ワインの格を感じる逸品です。
こんな贈り物におすすめ
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| 生産地 | フランス>ボルドー地方>オー・メドック地区>サン・ジュリアン村 |
|---|---|
| 造り手 | シャトー・グリュオ・ラローズ |
| 品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン 61%、メルロー 29%、カベルネ・フラン 7%、プティ・ヴェルド 3% |
| 生産年 | 1998年 |
| 格付 | メドック格付第2級 |
| 栓 | コルク栓 |
| 容量 | 750mL |
生産者情報 シャトー・グリュオ・ラローズ
1725年、カトリックの司祭であったグリュオ-氏が50haの土地を取得してブドウ畑を作りました。1781年に司祭が亡くなった後、甥の騎士ラローズがここを相続し、畑を80haまで拡張しました。
19世紀後半に、相続上の理由からシャトーは、二つのシャトー、『グリュオ・ラローズ・ベトマン』と『グリュオ・ラローズ・サルジェ』の2つに分割されてしまいましたが、その後、1935年、コルディエ家により再統合されました。
現在のオーナーはジャン・メルロー氏(Jean Merlaut )。統括マネージャーを務めるのはニコラ・シノケ氏。
ファーストラベルに加え、セカンドラベルのサルジェ・ド・グリュオー(Sarget de Gruaud)を造っています。
ファーストラベルの表ラベルには『Le vin des rois, Le roi des vins』(ワインの王、王のワイン)とシャトーのロゴを囲む形で記載されていますが、このフレーズはワインの紹介に熱心だった、1850年後半にオーナーを務めていたラローズがつけたもの、と言われています。
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